科研費・JST
科研費:自動車エンジンの作動境界領域における動的制御による効率極限化に関する研究
開発の進んだ自動車エンジンの効率を極限まで高めるためには,エンジンを作動させる際に安定な動作と不安定な動作の境目,つまり境界領域における制御を行う必要に迫られます.不安定動作領域ではノッキングや失火といった異常な動作を招く一方で,的確に境界領域でエンジンを動作させることにより,従来のエンジンの動作効率の更なる改善が期待されます.
革新的燃焼技術 / ガソリン燃焼チーム ばらつき縮減班
SIP革新的燃焼プログラムは,エンジンの燃焼の観点から効率の向上を図った試みで,その基礎となるのがリーンバーンと呼ばれる,燃料が薄い状況下での燃焼です.このリーンバーン下では燃焼は不安定になりやすく燃焼の質の"ばらつき"が生まれることが知られています.このばらつきに対して,システム論的観点から数学的手法によるアプローチに取り組んでいます.具体的には,燃焼の確率性に基づいた統計・確率制御の知見を活かし,リアルタイム/オンボードでの制御を行い,ばらつきを抑制させるアルゴリズムの開発を行っています.
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第2回公開シンポジウムにおけるポスター資料も併せてご覧下さい.